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劇中王リチャード二世

副題 歴史劇における演劇性と歴史性の再検討
著者名 上村 幸弘 (UEMURA Yukihiro)
出版社/掲載誌名 梅花女子大学文学部紀要
巻号 27
出版日 1992/12
概要 前編を受けて、本稿では国王Richardと後の国王Bolingbrokeの役割を劇中王という概念で整理した。Richard開幕当初より絶対権力を握るための政策をとり続けるが、封建諸公を代表するBo1ingbrokeは封建制度の在り方をあくまでもconstitutionalなものとして理解し、国王の論理を崩しにかかる。ひとたび公人としての役割を論破されたRichardは自己崩壊の道を歩むが、その過程にこれまでとは位相の異なる自己劇化の局面を観客は目撃することになる。(pp.29-52)