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『砂の女』論

副題 ――その意味と位置――
著者名 田中 裕之 (TANAKA Hiroyuki)
出版社/掲載誌名 日本文学 (日本文学協会)
巻号 第35巻第12号
29ー42
出版日 1986/12
概要 安部公房の代表作『砂の女』は、従来、変革者誕生の物語として読まれることが多かった。しかし、この読みでは、『他人の顔』『燃えつきた地図』といった後続の作品群との繋がりが不明瞭となる。本稿では、『砂の女』が、定着を当然のものと見なす固定観念から解放された人間誕生の物語であることを論証し、《辺境》から《内なる辺境》へと進む安部の思想的歩みの中に作品を位置づけた。(『安部公房「砂の女」作品論集』 クレス出版 平成15年6月 に収録)