学術データベース

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進行性筋ジストロフィー患者の病からの学びと障害受容との関連性

The Relationship between Learning from Disease and Disability Acceptance in a Progressive Muscular Dystrophy Patient

副題  ―X氏の場合― - In the case of Miss. X -
著者名 山元恵子 (YAMAMOTO keiko)
出版社/掲載誌名 大阪府立大学看護学部紀要
巻号 12巻1号
103-113
出版日 2006/12
キーワード 筋ジストロフィー患者、障害受容、価値の転換、KJ法
概要  本研究の目的は、筋ジストロフィー患者(PMD)が病から何を学び、この学びがどのように障害受容に関連するのかを明らかにすることである。質的研究手法としてKJ法を用いた。対象者は、入院中のPMD患者1名であった。データの収集は、半構成的面接と日常生活場面の観察を用いた。統合・分析の結果、X死の障害受容のプロセスには(1)世間(の現実)を知る(2)絶望と困難の日々(3)(家族)に真実を語る(4)(自らの)殻を破る(5)今を生きるの5つの要素が関係していた。時に(4)では価値の転換を表す要素として他者との間で、「愛の循環」が見られた。X氏は、障害のために失ったと思っていた価値よりも、もっと価値ある存在として自分自身が他者から受容されているということに気づき、深謝し、他者の愛に応えたいという希求感情が湧き出た。そして、このような対人交流により、自己受容が進み、障害受容が深まった。