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テキスト版を見るにあたって
  ここでテキスト版と名づけているのは、表紙が茶色無地で題簽だけが貼ってある四つ目綴の平紙本である。文章も中の絵もちりめん本の「日本昔噺」と同じであるが、墨刷りだけで彩色されていない。
 当時の「絵入自由新聞」の広告を見ると、彩色ちりめん本が12銭であるのに比して彩色ナシ墨刷りのものは4銭である。「童蒙に洋語を習熟せしむるため」 ともあるので、テキストとして廉価版を作ったことが分かる。
  ここには「桃太郎」「舌切雀」「猿蟹合戦」「花咲爺」「勝々山」「鼠の嫁入り」の英語版の6冊を載せたが、それですべてかどうか分からない。というのも『ちりめん本のすべて』を書いた時はこの6冊しか見ていなかったので、日本人の英語学習のために作ったと理解してテキスト版と名づけたのだったが、本を出してから、全く同じ装丁の平紙本で、ドイツ語版の「舌切雀」を見つけて驚いて購入した。ドイツ語版の1冊のみがあるというのも不思議なことなので、他の噺や、また他の言語の版も出したのかもしれない。
  ここに掲載は英語版6冊と、ドイツ語版1冊を掲載する。
テキスト版にはナンバーがついていないが、「日本昔噺」の順にあわせた。

No. 1 Momotaro
No. 2 Shita Kiri Szume
No. 3 Saru-Kani Kassen
No. 4 Hana Saki Jiji
No. 5 Kachi-Kachi Yama
No. 6 Nedzumi no Yome-Iri
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